かりぷトピックス
7月10日:ゲストは弁護士の西博和(にし ひろかず)さん
昨夜(7月10日)のFMドラマシティ厚別介護物語は、弁護士の西博和(にし ひろかず)さんをゲストにおむかえした。
「いのちのとりで裁判」、札幌では、通称「新人間裁判」でデフレ調整をはじめとした理論面の弁護団の中心のお一人。
2013年より最大10%もの生活扶助費を削減した大改悪に10,000人以上生活保護利用者が不服審査請求、そのうち1,000人以上の生活保護利用者が29地域で31の裁判を起こした。
先月26日最高裁が6月27日に判決を言い渡し、国による引き下げを違法と判断し、減額決定を取り消す判決を言い渡し、原告側の勝訴が確定した。
「バッシング」が横行する昨今、対象は社会的弱者や少数者。生活保護へのバッシングもすさまじいものだ。
生活保護基準は、住民税非課税世帯の基準、国保料減免、就学援助、最低賃金など日本の社会保障制度の根幹を形成するもの。原告の皆さんは歯を食いしばりながらこの訴訟の社会的意義を訴えつづけた。
弁護士の西さんのリクエスト曲は、いきものがかりの「ありがとう」。
12年を戦った故人を含む原告の皆さんに、この国に生きる者として、「ありがとう」という言葉を贈りたいからとのことでした。
もちろん、いきものがかりがお好きだと。
西先生の原告の皆さんに対する誠実で真摯な気持ちに感動した。
厚労省は生活保護費の算定方法を10%削減ありきのために『デフレ調整」や「ゆがみ調整」等を使用したが、裁判では統計学からも専門的知見からも逸脱したことが明らかとなる。
裁判では、統計学者からも道新や中日新聞の記者たちのスクープも力になったと。
西先生も統計学を必死に勉強したと。
さて、最高裁の判決が出たにもかかわらず厚労省からの「謝罪」すらなく「専門家会議」を設置するという。
原告のうち最高裁判決時点で2割を超える232名が既に亡くなっている。
国民の権利としての社会保障を実現するために、いのちを賭してたたかった皆さんへの冒涜であり、新たな「バッシング」だ。
国政選挙を目前に控えているなかで、生存権保障は抽象的なものではなく、ましてや根拠もなく「バッシング」や「ファースト」など国民を分断する主張に未来はない。

昨夜の曲
1曲目:いきものがかりの「ありがとう」
2曲目:サザンオールスターズ「真夏の果実」
エンディング:井上陽水「少年時代」
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